ナンパ道 95番線

『真摯にナンパを』を前提にパートナーを探す旅が始まりました。(Fiction)

【3】忘れられない人

一生忘れることはない。


初ゲットの人。


我ながら、かなり頑張った。


その頑張りが功を奏した。


でも、思ったほどの達成感は得られなかった。


理由は分からない。


好きかと聞かれれば、そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。


ふわふわした気持ち。



それを抱えたまま別れた。



泣き顔を見た。




印象的だった。




おれの目の奥を見ているかのような視線。




哀しく、印象的だった。







これで良かったのか、どういうふうにすれば良かったのか、分からない。





はっきりしていること。





声をかけて、あの瞬間、奇跡的に出会えたからこそ得られた経験。




それだけははっきりと、分かっている。